統合エネルギー最適化シミュレーションソフトウェア
「PLEXOS®」の取り扱いを開始

背景

2016、2017年の電力、ガス小売り全面自由化により、業界の垣根を越えた競争が始まりました。2020年の送配電部門の分離、そして近年議論が活発化している発販分離、2024年に開始を予定している需給調整市場の一次／二次広域調達など、エネルギー業界を取り巻く環境は変化を続けています。さらに、地政学リスクに由来した燃料価格の高騰や、気象条件により出力が変化する再生可能エネルギー（太陽光発電や風力発電など）の拡大など、エネルギー関連企業が厳しい競争を勝ち抜くために調達・販売計画作成業務のさらなる高度化が求められる時代となりました。

当社は、2015年からエネルギービジネスに参画しており、専任メンバーによるETRM ^(注1) ソリューションの導入や保守サービス、そして数理統計の専門人材によるクオンツサービス（電力・燃料の価格予測など）を実施してきました。このたびPLEXOS®の取り扱い（導入から運用支援）を開始することにより、統合エネルギー最適化分野においてもエネルギー関連企業を支援します。

PLEXOS®について

• 広範囲なカバレッジ
  電力単体、ガス/LNG単体に加えて、電力とガス/LNGを同時に対象として最適化計算を行うことが可能です。さらに再エネや蓄電池、水素など脱炭素社会実現のキーテクノロジーを最適化計算の要素として組み込むことも可能です。
• 最適化計算手法
  最適化計算は標準でLP（線形計画法）、MILP（混合整数線形計画法）、QP（二次計画法）、MIQP（混合整数二次計画法）に対応しています。また、長期から分単位の時間粒度にも対応しているため、さまざまな局面における最適化計算を同一プラットフォーム上で実施可能です。
• 確かな実績
  PLEXOS®は70カ国での導入実績があり、極めて高い顧客満足度を誇る業界屈指の最適化計算ソフトウェアです。

Energy Exemplar社について

1999年にオーストラリアで生まれ、エネルギー最適化分野において20年以上にわたり継続的にソリューションを提供しています。2019年に日本マーケットに進出を果たし、日本の統合エネルギー最適化分野のさらなる発展への貢献を目指しています。

注1： Energy Trading and Risk Managementの略