第27回 肢体不自由児・者の美術展
第27回の美術展は、2008年12月4日～7日までの4日間、東京芸術劇場で開催されました。
応募作品は全国から755点が寄せられ、その中から92点が入賞し、本年の「NTTデータ ジェトロニクス国際賞」は、絵画部門より2点選出しました。また本年は、会場内にて「肢体不自由児・者のデジタル写真展」（独立行政法人福祉医療機構「長寿・子育て・障害者基金」助成事業）を同時開催し、全国から603点にも及ぶ応募作品の中から入賞作品30点を展示しました。
展示会初日の12月4日は、常陸宮殿下ご臨席のもと、開会セレモニーと表彰式が執り行われました。
開幕テープカットの模様
「NTTデータ ジェトロニクス国際賞」受賞の2名（代理の方）には、当社代表取締役社長 野村逸弘より賞状が手渡され、「毎回、展示された数多くの作品に接する度に本当に深い感動を覚えます。受賞されたお二人の体調がおもわしくないとのことですが、受賞が励みとなって新たな創作意欲をかき立て、体調が回復されるよう願っております。」と感想を述べました。
受賞者（代理：堂脇先生）へ賞状を授与する野村社長
受賞作品を背景に
（左から 伊藤文さん、野村社長、堂脇先生）
写真提供：日本肢体不自由児協会
「NTTデータ ジェトロニクス国際賞」受賞作品
絵画部門
「鉄道記念館」
徳尭成さん
（鹿児島県立加治木養護学校小学部5年）
■徳さん 感想
工夫した点： 電車を斜めにして、奥行きを表現しました。
苦労した点： 車両を書くのが苦労しました。
あまり絵が得意ではなかったので、賞をとったと聞いた時には信じられませんでした。
絵画部門
「雪の宮島」
伊藤正文さん
（広島市西部障害者デイサービスセンター）
■伊藤さん 感想
非常に嬉しいです。工夫したところは、使用する色の種類を少なくして、できるだけ濃淡で描くようにし、静かな雰囲気になるようにしました。
（お嬢様の文さんによると、伊藤さんは旅行が大好きで、デイサービスセンターの方たちとの旅行を非常に楽しみにしているということです。）
愛の絵はがき賞
昨年度の「NTTデータ ジェトロニクス国際賞」に選ばれた、長丸修一さんの「実りの秋」は、第56回手足の不自由な子どもを育てる運動表彰の中で、「愛の絵はがき賞」に選出されました。また、愛の絵はがきに原画を提供してくださった歌手で俳優の加山雄三さんには、日本肢体不自由児協会から感謝状が贈られ、表彰会場では、受賞者と加山さんとの記念撮影も行われました。
「実りの秋」
長丸修一さん
「夢を生きよう」
加山雄三さん
会場を彩ったその他の作品の数々
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