NTT DATA Trusted Global Innovator

NTTデータ ルウィーブ株式会社

『金融経済新聞』11月の移行迫る「SWIFTNet」ジェトロニクス社、武井取締役に聞く

~困難な作業だが自信はある~

ニュースリリース

2003年4月21日

大手金融機関のシステム担当者が現在熱心に取り組んでいるのがSWIFTNet。現行システムからの移行時期が今年11月と目前に迫っているためだ。サービスパートナーをはじめ世界初のSWIFT認定資格4冠を手に入れたジェトロニクス社の武井秀之取締役事業部長に話を聞いた。

サービスパートナーとはどのような資格か。

サービスパートナーはSWIFTNetへの移行に伴い新設されたライセンスです。各地域の認定ベンダーがSWIFTのエンジニアに代わって直接顧客に現地サポートを提供することができるようになります。SWIFT製品の導入と移行アシスタント、接続サポート、アップグレード、サポート保守が主要な役割となります。サービスパートナーになるには、会社としての審査や技術者の認定試験があり、これまでの認定資格の中では最も厳しく、SWIFTの接続や業務に精通しているだけでは足りません。英語力やプレゼンテーション能力、顧客指導力も求められ、さらに実技試験も課せられます。そのためこの資格を持つベンダーは世界でもまだ一握りに過ぎません。

サービスパートナーになったジェトロニクスは金融機関にどのようなサービスを提供できるのか。

SWIFTNetに関わるコンサルティングからSWIFTソフトウェア製品の導入、システム開発、保守・運用に至るまでワンストップで提供できるようになります。標準的な技術を使うSWIFTNetはSWIFTが提供する製品を使って接続しなければならず、従来より複雑な手順を踏む必要があります。現在は日本にSWIFT技術に長けたSEを集中させていますが、今後は、グローバルなSWIFT関連サービスの提供を展望しています。

大手の金融機関が経営統合や業務再編に伴うシステム変更で躓いている。SWIFTNetへの移行に懸念はないか。

移行は大変難しい作業になると思います。合併銀行の中には旧行のシステム資産が散在しているケースが多く、移行のハードルになりかねません。そのため大手金融機関を中心に相談案件は増えています。もちろん自信はあります。SWIFTに特化したSEは200人を超え、これだけの陣容を備えたベンダーは他にありません

「情報通信技術サービス」のリーディングカンパニーを標榜するジェトロニクスの戦略は。

日銀決済やSWIFT、CLSなど、これまではソリューションをベースにビジネスを組み立ててきました。しかし当社は、例えばマイクロソフトのグローバルパートナーであり、シスコシステムズやデルのグローバルパートナーでもあって、なおかつSWIFTのパートナーであるというように、ネットワークの知識があり、設計もでき、ハードウェアのサポートもできます。金融機関がシステムを構築する際にメーカーやベンダーに1件ずつ依頼するのは大変ですし、仮にシステムに不具合が発生すればその原因を聞き回らなければなりません。これでは非効率でストレスが溜まります。当社に依頼すればすべてを解決できます。これを「シングルポイントオブコンタクト」と呼んでいます。システムのライフサイクルを睨んだ総合サービス情報ベンダーを目指します。

関連トピックス