NTT DATA Trusted Global Innovator

NTTデータ ルウィーブ株式会社

『フォーサイト』(2003年5月号)
世界で初めてSWIFT認定資格の4冠達成!
1社で全てのITソリューションを実現した「ジェトロニクス」の底力

ニュースリリース

2003年4月19日

世界198カ国が準備する“Dデー”

「SWIFT(スイフト)」が今、日本の金融業界の一大関心事となりつつある。国際業務の担当者やCIO(情報担当役員)は、着々と迫る「SWIFTNet」への移行“Dデー”に焦りを隠せない。同分野のリーディングプロバイダーとして著名なジェトロニクス株式会社(東京・目黒)の武井秀之氏(プロフェッショナルサービス事業部長)は、「当社へのコンサルティング要請は引きも切らない状況」と、その関心の高まりを証言する。

「SWIFT」とは、「Society for Worldwide Interbank Financial Telecommunication」の略。1973年ベルギーに発足した金融機関間の国際的な通信ネットワークを運営する非営利団体だ。外国為替や貿易取引、送金業務、証券取引など、高度な安全性と信頼性が求められる国際金融業務にグローバルな基幹情報インフラを提供。現在では198カ国・約7千の金融機関が参加し、各国中央銀行などと共通の金融取引手順や情報仕様を協議し決定する国際標準化機関ともなっている。

「SWIFTNetは最新のIP技術を駆使した次世代ネットワークシステム。日本では2003年末から2004年春にかけ現行システム(X.25)からSWIFTNetへの移行が義務づけられています。現在、日本のSWIFTユーザー数は約270社。テクノロジーと業務知識の両面で極めて高い専門性が求められる領域であり、対応できるプロバイダーは限られる。早めに移行プランを設定することが肝要です」(武井氏)

ジェトロニクスは、コンサルティングからサポートまで、すべてのSWIFTNetソリューションを実行できる世界で唯一の企業。SWIFTインターフェース開発が可能な (1)<認定インターフェースベンダー>、ソリューションを提供する (2)<SASプロバイダー>、SWIFTアライアンス製品の販売を行う (3)<ビジネスパートナー>に加え、新たにSWIFTNetへの移行を全面的に担うことのできる (4)<サービスパートナー>の資格を取得。これで見事、世界初のSWIFT認定資格四冠を達成した。ユーザーにとってはいまや「ジェトロニクス一社に依頼すればすべてやってくれる」という心強い存在となっている。

独自の"SPOC"確立で総合ITソリューションを実現

最近頻発するシステムトラブル。その原因の一つとされているのが「リーダーシップの欠如」だ。特にマルチベンダーが主流のインターネット関連案件ともなると、主導権の所在があいまいで混乱の元となる。武井氏は「IPベースのSWIFTNetでは、ルーター、ファイアウォール、サーバー、接続ソフト等など多くのハードやネットワーク、アプリケーシンが複雑に絡む。オープン系を熟知した一元的なマネジメントが今回のプロジェクトの最大ポイント」と強調する。

ジェトロニクスでは、SPOC (Single Point of Contact)と呼ばれる独自の総合ITソリューションを開発。マルチベンダー機能の良さを活かしながら、<設計⇒開発・導入⇒運用・管理>と、全てのSWIFTNetソリューションをシームレスに提供できる体制を確立した。

「これまでSIベンダーへのアウトソーシングでは灰色部分が多かった。ジェトロニクスは“総合窓口”として、進捗管理からトラブル時のリカバリーまですべてに対応する。これがSPOCの要諦。お客様の立場になると、最良の在り方だと考えています。」

SWIFTNetでは最新プラットフォームと新メッセージ標準の導入で、金融機関システムのSTP(業務自動)化を強力に支援する。またPKI(公開鍵暗号方式)により、従来から評価の高かったセキュリティレベルを更に強化した。

加えてB2B取引やマーケットプレイスに不可欠な電子認証サービスも提供。金融機関はSWIFTNetへの移行で、eコマースの強力なツールを手にすることになる。金融機関にとってこのSWIFTNetへの制度変更は、取り組み方次第で、大きなビジネスチャンスとも成り得るのだ。

ジェトロニクスが決算システムなどSWIFT関連ソリューションを手掛けたのは、1980年代半ばから。15年以上にわたる実績と高度なスキルは、SWIFT本部はもとより、国内メガバンクの多くが高く評価している。同社は、世界30カ国に拠点を持つジェトロニクスグループの日本法人だが、先に触れたサービスパートナー資格は、日本が独自に取得。今後はグループ戦略の要として、国際的な役割も期待されている。

「その最初のラウンドが年末から来春にかけての移行プロジェクト。付加価値を求めるお客様のためにも最高のソリューションを提供する覚悟です。」武井氏の熱い日々は、当分続く─。

関連トピックス