『日経金融新聞』銀行間の国際通信網運営 SWIFT、日本で攻勢

～代理店を拡大へまずジェトロニクスと提携～

ニュースリリース

2002年7月16日

銀行間の決済情報をやり取りする国際的な通信網を運営するSWIFT（スイフト）は日本で攻勢をかける。通信網に参加するのに必要なソフトウェアなどの販売についてこれまでの「一国一代理店」の原則を転換し、代理店を増やす。第一弾として情報システム会社のジェトロニクスと新たに提携した。販売網の強化で邦銀に最新の通信技術の導入を促し、SWIFTに参加する金融機関を増やす。

日本では長らく大手商社系のシステム会社を販売代理店に指定してきたが、このほどジェトロニクスと代理店契約を結ぶ。同社は金融機関がSWIFT通信網に参加するのに必要なソフトの販売、金融機関側のシステムへのSWIFTソフトの組み入れ、補修などにあたる。

日本では大手銀行の経営統合・合併で、銀行の基幹システムの統合・刷新が進んでいる。SWIFTには金融機関が基幹システムを刷新する機会に合わせて新システムの導入を促したい思惑もある。代理店が一社だけでは、タイミングが遅れかねないと判断、販売網を拡大することにした。

（掲載記事抜粋）