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『金融経済新聞』ジェトロニクス 武井秀之 主席コンサルタントに聞く

-国内初のパートナー契約合意 ~「スイフトネット」移行を支援~

ニュースリリース

2002年7月1日

ジェトロニクスが、海外金融機関と送金の際に変わすメッセージ交換サービスを提供しているSWIFT(スイフト)とビジネスパートナー契約を結ぶことで合意した。スイフトは、現行のメッセージングサービスをIPベースへ切り替えを進め、B2Bの認証サービスなどを含むスイフトネットを浸透させる足がかりにし、決済のデファクトスタンダードの地位を築こうとしている。国内金融機関もこれに対する体制を整える必要があり、スイフトの行方に注目している。

-5月に基本合意に達した”パートナー契約(ソフトウェアリセラーズアグリーメント)”とはどのようなものですか?

「スイフトは、一国一販売代理店形式を取ってきました。スイフトが開発したSW製品を販売できるのは、一社だけです。しかし“CBT”というスイフトに接続するソフトやSWIFT関連アプリケーションソフトについての開発は自由です。

~中略~

今回、スイフトと基本合意を得たものは、正式には“ソフトウェアリセラーズアグリーメント”というものです。(当社ではSWIFTソリューションに関するスキルを有する資格として与えられるSAS認定も受けているため、)これにより、スイフトのアライアンス製品全てをワンストップで金融機関に提供できるようになりました。既存の販売代理店以外でビジネスパートナー契約の取得合意を得られたのパートナーは、世界でも二社しかなく、SAS認定と両方取得するのは現在、当社だけです」

-(SAS認定を受けているジェトロニクスが)ビジネスパートナー契約の取得合意を得たことによって、具体的にはどんなメリットをもたらすのですか。

「スイフトは現行のFIN(メッセージ交換サービス)のインターフェースをIPベースに変更すると明言しており、来年11月から約半年間で、金融機関に一斉移行を求めています。

~中略~

スイフトネットはIPをベースにしているため、より高いセキュリティが要求され、接続方式はSWIFTが提供するSW製品(SNL)によってブラックボックス化され、既存のFINのように独自のインターフェース開発はできず、SAG(スイフト・アライアンス・ゲートウェイ)というGW接続ソフト製品を導入するか、SAA(スイフト・アライアンス・アクセス)といったSW製品に置き換える必要があり、これらの製品を提供できるのはビジネスパートナーだけです。私どもにとって、ビジネスパートナー契約の取得合意は、新たなビジネスチャンスの広がりを意味し、そこに今回のアライアンスの価値があるわけです」~中略~

-今後、スイフトビジネスへどのように取り組む考えでしょうか。

「ビジネスが拡大することは間違いなく、当社ではSWIFT関連の開発人員を百人以上投入しましたが、さらに陣容を増やす計画です。また、ダイヤモンドコンピューターサービスが設立するスイフトサービスの共同利用センターに関して、東京三菱銀行、日本IBMとともに四社のパートナーシップ提携を結びました。これは、独自に対応するとコスト負担が重くなる地銀などを対象にした、スイフトのアウトソーシングサービスです。また、証券市場においてもスイフトのニーズは高まっており、この共同利用サービスによって、証券スイフト市場にも参入していきたいと考えています。

~中略~

私どもは、スイフトネットにかかわるビジネストリューションをワンストップで提供できる強みを生かし、ナンバーワンのサービスプロバイダーを目指していきたいと考えています」

(掲載記事要約・抜粋)

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