当社は、2017年に屋外トイレ製造・販売事業者の株式会社ハマネツ（以下、ハマネツ社）と提携し、IoTプラットフォームを活用した「仮設トイレIoTキット」を開発しました。当キットを取り付け、IoT化したハマネツ社の仮設トイレ総合管理システム「hint」が、このたび2019年度 グッドデザイン賞 ベスト100を受賞しました。また「審査員が選ぶお気に入りの一品」に選出されました。
＜審査委員の評価コメント＞
仮設トイレをIoT化することで、どこが空いているか利用者に示すだけでなく、管理側には洗浄水の枯渇や便槽満杯などを遠隔でも把握できるようにし、ストレスなく利用できるシステムを構築した。普通のトイレと異なり、「仮設」という条件ならではのサービス。一見見過ごされがちだが、あると便利、いや、なくてはならないサービスだ。花火大会や音楽フェスなど大規模イベントを想定して開発されているものの、工事現場や災害対応など非常時にも大いに役立つ。地味な分野だが大切なサービスであり、審査委員一同、高く評価した。
ハマネツ社 町田佳史氏、鈴木健介氏、NTTデータ ジェトロニクス 高瀬龍
＜ハマネツ様のコメント＞
NTTデータ ジェトロニクス様の全面的バックアップにより「hint」を共同開発し、グッドデザイン賞ベスト 100を受賞することができました。アナログな仮設トイレがICTというデジタルとの融合により、仮設トイレに関わるすべての方の「ストレスフリーの実現」に向けた第一歩を踏み出しました。商品のコンセプトや社会的背景を踏まえ、両社の業界を超えた協業が一つのカタチとして評価されたのだと感じております。ハマネツは豊かな社会形成のため、お客様の共感とNTTデータ ジェトロニクス様との共栄を得られるよう、「新たな価値の創造」に挑戦していきます。
製品について
当IoTキットを取り付けた仮設トイレは、給水タンクおよび便槽タンクの状況をリアルタイムにモニタリングし、補給や汲み取りが必要になると仮設トイレ管理者に自動通知します。これにより、仮設トイレ管理者が目視確認することなく、適切なタイミングでメンテナンスを行うことが可能となり、快適な状態を維持するための管理負担を軽減します。また、個々の仮設トイレの利用状況を無料の専用ウェブサイトで確認できるため、離れた場所にいる利用者でも、仮設トイレ設置場所まで行く前に空き状況を確認することができます。
トイレ使用状況に関するさまざまなデータをクラウド上に蓄積し、これまで数値化されていなかった情報を可視化するとともに、これを分析することで将来的な仮設トイレ運営の効率化に役立てることができます。
「仮設トイレIoTキット」は、2019年にハマネツ社より販売開始しており、「快適トイレ」を快適な状態に保つ運用管理のスタンダードとなることを目指しています。当社は、今後も多様化する社会や環境における課題解決の一助となる、より良いソリューションを提供してまいります。
※記載されている会社名、製品・サービス名は、各社の商号、商標または登録商標です。
