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NTTデータ ルウィーブ株式会社

NTTデータ ジェトロニクス、
新日銀ネットに対応する日銀ネットCPU接続ゲートウェイ
「B-FEP7.0」(ビーフェップ7.0)を販売開始

ニュースリリース

2012年11月21日

NTTデータ ジェトロニクス株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:前川 雅俊、以下NTTデータ ジェトロニクス)は、新日銀ネット第2段階に対応する日銀ネットCPU接続ゲートウェイ・パッケージ「B-FEP7.0」の販売を開始します。「B-FEP7.0」では、第2段階の接続仕様への対応に加え、オープン・プラットフォーム化、障害対応の自動化などの機能強化を行います。「B-FEP7.0」は現在開発中であり、2014年度に製品リリースする予定です。

【背景】
新日銀ネットは、(1)最新の情報処理技術の採用、(2)変化に対して柔軟性の高いシステムの構築、(3)アクセス利便性の向上を基本コンセプトに、日本銀行が2009年度に公表し開発を進めている決済システムです。新システムには2013年度と2015年度の2段階での移行が予定されており、第2段階では、CPU接続を実施している銀行、証券会社、決済機関などにおいて、通信制御の変更や電文フォーマットのXML形式への対応が必要となります。
【概要】
今回販売を開始する日銀ネットCPU接続ゲートウェイ・パッケージ「B-FEP7.0」では、「B-FEP」を新日銀ネット第2段階の接続仕様とし、オープン・プラットフォーム化、障害対応の自動化などの機能強化を行います。

NTTデータ ジェトロニクスは、日銀ネット決済に関わるトータルソリューションとして、日銀ネット接続ゲートウェイ・パッケージである「B-FEP」に加え、流動性管理システムおよびシステム間連携機能を実現するインターフェースシステムを提供しています。これら3つのソリューションは、2001年のRTGS化対応から2005年の日銀ネット高度化を経て10年以上にわたり、大手銀行、信託銀行、証券会社、外資系金融機関等、業態を問わず数多くの金融機関で稼動実績があり、高品質で安定したシステムとして高く評価されています。

日銀ネット接続ゲートウェイ・パッケージ「B-FEP」の主な特長

  • (1)日銀ネット接続に特化した独立性の高いB-FEPの提供
    B-FEPは、日銀ネット高度化対応以降、日銀ネットCPU接続仕様に準拠したパッケージとして、多くの金融機関で利用されています。個々のシステム構成や利用業務の違いなどを踏まえ、CPU接続による電文送受信や日銀ネットセンター障害時の障害復旧機能など、各金融機関で共通利用できる機能を集約したパッケージとしているため、十分なコストメリットを提供することが可能です。新日銀ネットにおいても、引き続き新規要件を網羅した日銀ネット接続パッケージを提供します。
  • (2)他社製品との組み合わせによる流動性管理機能の構築
    B-FEPとインターフェースシステムの間に、他社製流動性管理パッケージを組み込む形で流動性管理機能の提供を行います。
  • (3)バックシステムとの接続に特化した生産性の高いインターフェースシステムの提供
    インターフェースシステムは、B-FEPと金融機関固有のバックシステムとの間を取り持つパッケージです。日銀ネット電文とバックシステム固有電文とのフォーマット変換とシステム間連携機能を保有しています。B-FEPが独立性の高いパッケージであるのに対して、インターフェースシステムは個々の金融機関のニーズに合わせてカスタマイズすることが容易なパッケージとなっています。

「B-FEP7.0」の新日銀ネット対応の概要

  • (1)新日銀ネット第2段階接続仕様への対応
    • 電文フォーマットのXML形式への対応
      当社は、金融市場インフラの国際標準化対応(ISO20022対応)にいち早く取り組んでいます。
      その豊富なノウハウを生かして、新日銀ネットの仕様に準拠したXML形式の電文フォーマットにも対応します。
    • 電文振分け単位の変更への対応
      従来の「当座勘定取引等」、「国債関係事務等」、「外為円関係事務」での分類について、新たに導入される振分単位であるCPU接続制御コードに対応します。
    • CPU接続終了処理追加への対応
      新日銀ネットでの接続サービス時間延長に伴い、再開局処理機能の追加など、終了処理の変更に対応します。
  • (2)オープン・プラットフォーム化
    全てのプログラムをJava化し、お客様のご要件に応じて幅広いプラットフォームへの実装を容易にします。
  • (3)機能強化
    障害対応の運用自動化機能を強化することにより、可用性要件としてのリカバリ時間の短縮化を実現します。

日銀ネット接続時の導入構成パターン

図1: 日銀ネット接続導入構成パターン
図2: 3機能提供時のシステム構成イメージ

関連する当社ソリューション

【用語説明】

CPU接続
日銀のホストコンピュータと金融機関のコンピュータを専用回線で直接接続し、決済データの送受信を行うこと。大量データの高速処理(STP)に対応。
B-FEP
BOJ Front End Processor. NTTデータ ジェトロニクスが開発した通信ゲートウェイシステム。日銀と接続先間で通信を行う際にネットワーク直接接続する通信系システム。

※ 「ビーフェップ」は国内におけるNTTデータ ジェトロニクス株式会社の登録商標です。
※ その他の商品名、会社名、団体名は、各社の商標または登録商標です。