NTTデータ ジェトロニクス、グローバル・トランザクション・バンキング 基盤ソリューションFMB7.0の製品リリースを発表
~ISO20022対応STPソリューション~
ニュースリリース
2012年1月19日
NTTデータ ジェトロニクス株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:柳圭一郎、以下NTTデータ ジェトロニクス)は、このたびグローバル・トランザクション・バンキング基盤ソリューションとして、FMB7.0を開発し、製品としてリリースします。本製品は、金融機関による金融市場インフラの国際標準化対応(ISO20022対応)と、日系企業のグローバル化に伴うニーズへの対応を支援するソリューションです。
日系企業の海外進出がアジア等を中心に拡大していることを背景に、金融機関におけるグローバル・トランザクション・バンキングの重要性が高まっています。海外展開を加速・拡大する企業のサービス・ニーズは、マルチ・カレンシーによるキャッシュ・マネジメント、ペイメントのリアルタイム・トラッキング、決済時間の短縮など多様化しています。
FMB7.0は、金融機関のこのようなニーズに適した製品を取り揃えたグローバル・トランザクション・バンキング基盤ソリューションです。国際金融の標準インフラであるSWIFTや自国通貨の現地決済インフラである日銀ネットなど、決済系ソリューションにおけるStraight Through Processing(STP)基盤導入での当社の実績やノウハウを生かして開発しました。FMB7.0は金融機関がグローバル・トランザクション・バンキングを推進する上で有効な対応策となる以下のような取り組みを支援します。
- 全拠点のトランザクションを集約するシステム基盤の構築
- 複雑に絡み合った既存システム間の連携基盤の再構築
- 制度変更の影響範囲を極小化することによる柔軟性の確保
- 本邦、海外各拠点における決済事務の自動化と集約の推進
FMB7.0のイメージ図(構築例)
FMB7.0製品概要
FMB7.0は、グローバル・トランザクション・バンキング基盤に必要とされるSTP機能をコンポーネント単位に機能分割した製品(サービス)群です。お客様のシステム環境を有効活用しながら、必要なコンポーネントだけを導入できるため、無駄なコストや対応負荷がかかりません。また、コンポーネントの段階的な導入(スモールスタート)も可能となっており、投資対効果を核にシステムを構築することができます。
主なコンポーネントの概要は以下のとおりです。
- FMB7.0 ESB コンポーネント [ イメージ図 ]
- システム間連携基盤を司るコンポーネントです。標準インタフェースとして、SOAP/HTTPS接続・MQ接続・FTP接続等を装備しています。また、アプリケーション接続プロトコルとして開閉局機能やシステム間照合機能も備えており、汎用性を持った接続基盤となっております。
また、トランザクションを保護するアプリケーションフレームワークとなっておりますので、トランザクション情報の集約基盤としての利用も可能です。 - FMB7.0電文変換コンポーネント [ イメージ図 ]
- ISO20022形式はもちろんのこと、固定長、SWIFT、XML等のデータ形式に対応しています。GUIツールを利用して設計することにより、これらのデータ形式による変換ルールをコーディングすることなくソースコードを自動生成し、電文変換を行うことが可能となっています。例えば、証券保管振替機構(ほふり)のISO20022対応やSWIFT MT-MX変換等の制度変更対応のように、決済インフラ共通の変換ルールへの対応においては、変換ルールも合わせて提供することが可能です。
- FMB7.0電文解析コンポーネント [ イメージ図 ]
- 決済事務の自動化の促進を目的とした、決済電文の解析、判定および振分けを行うコンポーネントです。事務担当者による決済電文の解析・振分け作業のレベルと同等の解析率をソリューションで実現し、決済事務を効率化できます。また、海外拠点にも導入することにより、グローバルな決済処理での時間短縮を図ることが可能になります。
- FMB7.0 GUIコンポーネント [ イメージ図 ]
- SWIFT電文およびISO20022電文を作成する機能は、GUIコンポーネントとしても提供できます。XMLスキーマ情報と画面構成部品を組み合わせることで、コーディングを行うことなくISO20022電文の作成画面を生成する仕組みとなっています。この画面自動生成機能により、制度変更対応等で電文に変更が発生した場合も迅速に対応することが可能となっています。
販売価格
最小構成:10,000,000円~
※コンポーネント単位で最適な構成での導入が可能です。