マイクロソフト、ジェトロニクス クライアント PC のセットアップや運用を自動管理するツールキット「Microsoft® Business Desktop Deployment」とソリューションサービスを提供開始
ニュースリリース
2005年11月15日
マイクロソフト株式会社(本社:東京都渋谷区)とジェトロニクス株式会社(本社:東京都港区)は、共同で、クライアント PC のセットアップや運用を自動管理するツールキット「Microsoft® Business Desktop Deployment」とソリューションサービスを提供します。
「Microsoft Business Desktop Deployment Version 2.0」は、これまでシステム管理者が手動で行っていたクライアント PC のセットアップ用のイメージの作成やイメージを配布するサーバーの構築といった作業を自動化するツールキットです。キットには、ツールのほか、ツールを利用する際に必要となるドキュメントとサンプルスクリプトが含まれています。
ジェトロニクスのクライアントPC セットアップ自動化ソリューション「Rapid Deployment eXperience」(以下RDX)はMicrosoft Business Desktop Deployment Version 2.0 を基盤として、低価格でスピーディーにユーザーへ最新のクライアント環境を提供します。RDXにより、お客様は導入時コストだけではなくランニングコストを低減し、さらに人手を介さない自動更新により情報保護という意味でも大きな利益を得ることができます。
クライアントPCセットアップソリューション提供の背景
多くの企業において、企業内に設置された大量のクライアント PC へのオペレーティングシステムのアップグレードやアプリケーション更新、運用時のヘルプデスクにおける問い合わせ対応等はIT担当者により手動で行われています。ここ数年、セキュリティの維持やアプリケーションの動作保障のため、ソフトウェアを常に最新の状態に保つことが必須となりIT担当者の負担がさらに増えています。このような状況の中、PC のセットアップやヘルプデスクへの問い合わせ対応を自動的に実行するソリューションのニーズが高まっています。
マイクロソフトは、自社のコンサルタントが培ったクライアント PC セットアップや運用手法のノウハウを体系的にまとめ、これまでシステム管理者が手動で行っていた作業を自動化するツールとあわせて、ドキュメントを提供します。 Microsoft Business Desktop Deployment Version 2.0 を活用することにより、オペレーティングシステムやアプリケーションのインストール、ユーザーデータの移行、PC の設定情報の変更などを自動化することができるため、クライアント PC のセットアップや運用に費やす時間やコストを大幅に削減できます。
クライアントPCの新規導入やバージョンアップのコストとリスクを大幅に削減するソリューション
ジェトロニクスは、マイクロソフト社製ソフトウェアが搭載されたデスクトップ環境を、Microsoft Windows XP ProfessionalおよびOffice Professional Edition 2003などの最新バージョンへ自動的に移行・展開するソリューションRDX「Rapid Deployment eXperience」を提供開始します。
すでに海外では、管理対象のクライアントPC数が数百から数万というさまざまな規模の企業に対してRDXサービスを提供している中で、以下のような優位性を実証しています。
- 従来の手作業でのデスクトップ展開に必要とされていた人件費を30%-60%削減
- 劇的な作業時間の短縮によりビジネスの中断時間を最小化
- クライアント設定やデータ移行等の作業精度の向上(自動化により人為的ミスが削減)
- 個人データの安全の向上(自動化により第三者の目に触れることなくデータ移行が可能)
* Microsoft、Windows、Active Directoryは、米国Microsoft Corporationの米国及びその他の国における登録商標または商標です。
* Windowsの正式名称は、Microsoft Windows Operating Systemです。
添付資料
1) [Microsoft Business Desktop Deployment Version 2.0]について
Microsoft Business Desktop Deployment Version 2.0 は、以下のドキュメントとツールから構成されます。
- デプロイメント フューチャーチームガイド
展開プロジェクトに必要とされる役割ごとに機能チームを定義し、それぞれの機能チームごとに17のガイダンスが提供されます。各ガイドではMSF(Microsoft Solution Framework)プロセスモデルに準じ、展開プロジェクトの開始から終了までを「計画」、「開発」、「安定化」、および「展開」という 4 つの主要なセクションに分類しそれぞれのセクションで重要な作業が解説されます。 - コンピュータイメージングシステムツール
Microsoft Business Desktop Deployment Version 2.0 で使用する展開テクノロジは複数のモジュールから構成されます。コンピュータイメージングシステムツールはそれらの設定をまとめて行うためのインターフェースを提供します。このツールを使用すると、無人インストールに使用する応答ファイルの編集や、展開サーバーに接続するために使用されるアカウントやパスワードの指定、OS展開後に実行されるスクリプトを容易に修正することができます。 - サンプルスクリプト
Microsoft Business Desktop Deployment Version 2.0 で提供されるサンプルスクリプトを利用することで、OSやアプリケーション、修正プログラムの展開時の処理を自動化したり、展開後の構成変更を自動化することができます。
Microsoft Business Desktop Deployment Version 2.0 を活用することで、以下の 3種類の展開・運用手法を利用できます。
- ライトタッチ デプロイメント
ライトタッチ デプロイメントでは、クライアントへのOS、アプリケーションおよび社内の標準的なクライアント環境を展開用ビルドサーバーからインストールできます。Microsoft Business Desktop Deployment Version 2.0 には展開用ビルドサーバーの構築に必要なディレクトリ構成やサンプル構成ファイルがインストール時に構成されるため、クライアント デスクトップ環境のインストールに必要なソフトウェアをビルドサーバーにコピーし、コンピュータイメージングツールを使用してカスタマイズするだけで、ハードウェアごとのクライアントイメージの作成から、デスクトップ環境のインストールまでを簡単に行うことができます。クライアントからのビルドサーバーへの接続は通常のファイル共有形式の接続を行うため、Active Directory や Systems Management Server (SMS) といったインフラストラクチャが存在しない場合や、ネットワークのキャパシティが不十分な場合に適した展開手法です。 - ゼロタッチ デプロイメント
ゼロタッチ デプロイメントでは SMS の管理下にあるクライアントへOSイメージを配布することができます。既に SMS インフラストラクチャが構築され社内のクライアントを SMS により管理している場合に、共通の管理コンソールを使用して OS の展開が実施できます。SMS ではクライアントをグループ化できるため、条件に一致したグループに対し OS の展開をスケジュールすることができます。ゼロタッチ デプロイメントではクライアント側からの操作は不要となり管理者側ですべて制御することができます。ゼロタッチ デプロイメントには Active Directory と SMS インフラストラクチャが必要なため、管理対象のクライアント数が多い中・大規模のネットワークに適した展開方法です。 - ゼロタッチ プロビジョニング
ゼロタッチ プロビジョニングでは、通常は管理権限が必要な変更処理を管理者の介入なしにユーザー自身が実行できるWebアプリケーションを提供します。ゼロタッチ プロビジョニングを使用するとユーザーはパスワードのリセットやセキュリティーグループへの追加や削除、電子メール配布グループへの追加や削除、アプリケーションのアンインストールといった管理作業をユーザー自身が実行できます。実行できる管理作業の範囲は正規の管理者により委任された範囲に限定されるため、セキュリティの範囲を超えた管理作業は実行できません。ゼロタッチ プロビジョニングを使用すると管理者やヘルプデスクの負荷を軽減することができます。
2) ジェトロニクス社の RDX「Rapid Deployment eXperience」について
ジェトロニクスは、RDXをベースとしたコンサルティング、デスクトップ環境の自動展開、パッチ・アプリケーションの配布、デスクトップ環境の運用管理など、デスクトップ管理に関連するすべてのサービスを提供します。下記の3つのサービスを提供します。
- RDX展開サービス
全社規模でのOSのバージョンアップや大規模なクライアントPCの入れ替えなどに対応するサービスで、- 既存インベントリーの収集
- 展開計画の作成・検証
- 配布作業
- RDX運用管理サービス
常時クライアントPCを監視し、必要に応じてOSやアプリケーションの更新を行うサービスで- パッチ、アプリケーションの配布
- OS、アプリケーションのバージョン管理
- 新規PCのセットアップ
- RDXコンサルティングサービス
お客様主導で実施するデスクトップ展開・管理業務に関するコンサルティングや技術サポートを行うサービスで- コンサルティング
- 展開・管理用の環境構築
- 教育
マイクロソフト株式会社 会社概要
【代表者】代表取締役 社長 ダレン ヒューストン
【資本金】4億9550万円
【設立】1986年2月
【本社所在地】東京都渋谷区代々木2-2-1 小田急サザンタワー
【事業内容】コンピュータ ソフトウェアおよび関連製品の営業・マーケティング
【URL】http://www.microsoft.com/japan/
報道関係お問い合わせ
マイクロソフト株式会社
【広報部】坂田・新保
【TEL】03-4523-3210(部門代表)
【E-Mail】mskkpr@microsoft.com