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NTTデータ ルウィーブ株式会社

情報技術サービスのジェトロニクス、34年間発行を続ける
文化広報誌『SPAZIO(スパツィオ)』を電子化
~公式サイトに最新刊第63号を本日公開~

ニュースリリース

2004年6月25日

ICT(情報通信技術)ソリューション&サービス分野で世界をリードするジェトロニクスの日本法人、ジェトロニクス株式会社(社長: 加賀山 進、資本金: 29億4000万、本社: 東京都目黒区)は、文化広報誌『SPAZIO』を電子化し、電子化版第一号となる『SPAZIO第63号』を本日公式サイトに公開致しました。
公開先: https://www.nttdata-luweave.com/profile/spazio/

これまで限られた方にしかお配りしていなかった『SPAZIO』ですが、このたびの電子化によりインターネットに接続できる環境があれば世界中のどなたにでもお楽しみいただけます。また、これまで大部分白黒だった図版類をカラーで表示するとともに、カーソルを合わせてクリックすることで、拡大した図版をご覧いただけるようになりました。

『SPAZIO』は当初、イタリア(オリベッティ社の母国)と日本をむすぶ文化誌として1970年11月に誕生。2000年発行の第59号からは、ジェトロニクス社の母国オランダを初めとするヨーロッパやアメリカと日本をむすぶ文化広報誌として生まれ変わり、いっそう幅広い視野にたった編集が試みられています。創刊以来、鈴木敏恵が編集長を務め、無名の作家や気鋭の学者を世に問うことを第一の編集方針としています。故須賀敦子氏がSPAZIOから出発された作家であることは、いまや皆様がご存知の通りです。

※元日本オリベッティ(ジェトロニクスの前身)社員。SPAZIOの編集を通して地中海文化の紹介に多大な貢献を果したとして、1995年6月《地中海学会賞》を受賞している。

鈴木敏恵編集長から:
「私がSPAZIOの編集でいつも願っていたことは、読む人の心を高揚させたいということでした。いま流行の"癒し"とはほど遠く、それはひとときの緊張であり、思いがけない発見への道標であり、高貴な志への挑戦と言えます。だから、一行読む毎に、一ページ開く毎に立ち上がってくる高揚感を編集者は前もって予想してしかるべきなのです。それかあらぬか編集仕事とは決して単なる平面作業ではなく、いわば立体的な何ものかを創り上げることだと、私はずっと感じていました。第63号からSPAZIOは電子化されることで、この立体化という夢想はたまたま名実共に実現されていくことになる筈です。まだ不慣れな点は恥ずかしい限りですが、電子化には願えば願うだけの可能性があることにあらためて心躍らせ、ねばり強くやり通していく所存です。ご愛読ください。」

『SPAZIO 第63号』目次

【本日公開】

『時計回りの文化、反時計回りの文化 (1)』
高野義郎 (たかの よしろう 横浜国立大学名誉教授/素粒子論)

【2004年7月9日(金)公開予定】

『―400年前にヨーロッパへ渡った日本の漆器―「南蛮の箱」と「枢機卿の帽子」 前篇/後篇』
小山真由美 (こやま まゆみ イヴレア市立P.A.ガルダ美術館東洋コレクション名誉学芸員)

『教会巡りの楽しみ (9) コセンツァのふたつの教会』
浅井朋子 (あさい ともこ 美術史研究 ヴェネツィア大学日本語講師)

【2004年7月23日(金)公開予定】

『ペトラルカ=ボッカッチョ往復書簡(10-2) ルネサンス交友録』
近藤恒一 (こんどう つねいち ルネサンス思想史・文芸史)

『《オランダ人への旅IV》 青空の憂鬱 新発見のゴッホの手紙とテルステーフ』
吉屋敬 (よしや けい オランダ在住・画家/エッセイスト)

【2004年8月6日(金)公開予定】

『イタリア12都市物語-8 マントヴァ―ある宮廷の盛衰―』
小川熙 (おがわ ひろし 美術史研究)

『ドイツ美術はなぜ醜いか』
秋山聡 (あきやま あきら 東京学芸大学教育学部助教授)

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